コラム

音痴改善のためには耳を鍛える相対音感トレーニングを

歌を上手に歌うためには、何も絶対音感が必要なわけではありません。絶対音感とは、頭の中に正しい音感が備わっていて、日常の中で起こる全ての音を音階として言い当てることができる能力のことです。これは幼少期からかなりの頻度で音楽に触れ合った人の中でも一部の人しか習得することができない能力です。

しかし、冒頭でも述べたとおり、歌を上手に歌うためにここまでの能力が必要かといえば、そんなことはありません。音痴を改善して、歌を上手に歌えるようにしたいならば、鍛えたいのは相対音感といわれるものです。これは、音の高低を聞き分ける能力で耳を鍛えていけばさほど難しくなく習得できるものです。もちろん相対音感にも精度の差はありますが、耳を鍛えていけばその精度も上げていくことができます。

では、相対音感とは何かというと、基準になる音に対して次の音が高いか低いかを聞き分ける能力のことです。単音でも音階を言い当てられる絶対音感に対して、基準になる音に対しての音感であることから相対音感と呼ばれています。

例えば、外出をする時に、外に出て肌寒さを感じるようなら、家の中の温度よりも外の気温が低いということになります。逆に、外に出て暑いと感じたなら、家の中の温度よりも、外の気温が高いということになります。家の中、外、どちらの気温が何度なのかということは分からなくても、どちらが暑くどちらが涼しいかは感じることができますね。

音楽でこれと同じことをできるようにすればいいのです。与えられた一つの音、楽器などのチューニングではラの音を与えられることが多いのですが、その音に対して次の音が高いか低いか、あるいは同じなのかということを聞き分けられるようになれば、歌を歌う時に、正しい音に対して自分の発声した音がどうだったのかということが自分で判定できるようになり、それに合わせて調整を行いこともできるようになります。

トレーニングの方法としては、基準の音と、判定する音を鳴らしてくれる教材が販売されていますので、それを使うことが一般的です。教材でトレーニングをする以外では、音楽を聞く時に音の上がり下がりに意識を向けて音楽を聞くという方法もあります。

また、聞くだけではなく、ピアノなどを使い、基準の音「ド」の音を弾いた後でドレミファソラシドを歌い、最後に発声した「ド」を伸ばしたまま、基準の音から1オクターブ上の「ド」を弾き音が合っているかを確認します。これで、相対音感による正しい音階での発声をトレーニングすることもできます。

耳が鍛えられて相対音感が磨かれれば、はじめの音が何の音であるかを教えられれば、メロディーの音階が分かるようになる人もいます。音感は耳から入ってきた音の情報の数だけよくなっていくと考えてください。それだけ音痴も改善されていくということです。

音痴改善本ならCD付きのものを買うのが勝ち組

音痴改善を題材にした本というのは、かなりの数のものが発売されています。試しに検索サイトなどで「音痴、改善、本」「音痴、矯正、本」「音痴、トレーニング、本」などのキーワードを検索してみてください。色々な種類の音痴改善本がヒットしたことと思います。

これらの本を読んでみることは、悪くない方法だと思います。イラスト付きだったり、中にはトレーニングに使える道具付きで販売されている本もあります。音痴改善に自分で取り組もうと思うならば、参考になることは間違いないでしょう。

数ある音痴改善本の中で、おすすめするならば、私はCD付きのものをおすすめしたいと思います。音痴改善のための筋力トレーニングや発声法というならば、CDはついていなくてもトレーニングをすることができますが、筋力や発声を鍛えるとともに、音程やリズム、テンポの感覚をしっかりと身につけることが大切です。

そのためには、自分の好きな音、リズムでだけ練習をしていても上達しないこともあります。何か基準になる音やリズムに、自分の声を合わせられるようになることは、音痴の人にとって最大の課題ともいえます。

そのためには、基準になる音やリズムを提供してくれるCD付きの本を参考にした方が、音痴改善のための効果は得やすいと思うのです。

DVDがついているというものもありますが、DVDだと自宅でしか使えません。しかし、CDならば聞いているだけでも音痴改善に効果のあるようなものもあり、通勤や通学の時に聞きながら移動したりということも可能だったり、何かと毎日のトレーニングに取り入れやすいと感じています。

Cd付きの音痴改善本といっても、種類は色々ありますので、本の通販サイトなどで口コミ情報を確認してみるのもいいでしょう。あなたと同じ悩みを持ち、その本を購入した人の口コミですから参考になるはずです。

本を使ってトレーニングをするメリットは、本を買えばそれだけではじめられるものが多いと思いますので、本代意外には料金もかからず、手軽にはじめられることです。自分に合うトレーニング法が見つかれば、本を頼りに何度でも反復してトレーニングをすることができます。

説明が多い、イラストが多いなど、自分の好みにあったものをまずは一冊入手してみるといいと思います。意外な発見もあるかもしれません。中には自分には合わないと感じるものもあるかもしれませんが、それも勉強です。

自分にあうトレーニング方法を見つけて、音痴を克服しましょう。

プロの呼吸法を盗む。腹式呼吸で音痴を解消しよう

音痴を克服する方法として一番効果的な方法の1つに腹式呼吸があります。日本人(の特に女性)は8割の人が普段胸式呼吸という、胸で呼吸をしているといわれており、それが歌を歌うときに迫力ある声が出ない1つの理由です。腹式呼吸とはなんなのでしょうか?歌を歌うときだけではなく、はっきりと聞こえやすい声で話す必要のある職業、例えば、俳優、先生、アナウンサー、TVリポーターなどもこの腹式呼吸を必ず練習します。

普段あなたが胸式呼吸をしているか腹式呼吸をしているか調べるのはさほど難しいことではありません。まずはなにも考えずに大きく息を吸って、吐いてみてください。それをしたときに肩が上がり下がりするあなたは胸式呼吸をしています。では、どうしたら腹式呼吸をマスターできるのでしょうか?

ここでは私が数年前に参加したいい声で話すセミナーで教わり、実際に効果があった方法をご紹介します。お腹のおへそのすこし上あたりに手を当てて一度息を吐ききります。そのあとで、今へこんだ部分を意識しながらそこへ空気をためるような感覚で息をすうのです。この呼吸を身につけるのはなかなか大変ですが、オペラ歌手などになると背中にまで呼吸がはいるのだといいます。もちろん、素人がここまで体感するのは難しいのですが、お腹で息をする感覚を掴むことはそう難しいものではありません。

と、いいますのも私達は横になっている状態では必ず腹式呼吸をしています。もし感覚が分かりずらい人は寝転がって呼吸をしてみて、その状態で歌を歌ってみることをオススメします。よくアナウンサーやお笑い芸人の音痴な人を矯正する番組で、マットの上に仰向けにされているシーンをみかけるのはこのためです。

それでは腹式呼吸を身につけるのは難しいことなのでしょうか?結論から言うとそれはNOです。コツさえ掴めば特別な指導も必要ありませんし、練習の機会は日常に多くあります。(何しろ話す、という行為は毎日されているわけですから、特別な時間を取る必要もないというわけです)

お腹に手をあてて腹式呼吸を探る以外に腹式呼吸を身につける方法としては、カラオケBOXなどでマイクに向かって声を実際に入れてみることです。普段よりも数倍声が通ることが実感でき、これによって歌を歌うことにもっていたコンプレックスがいっきに解消されたということもよくある話しです。

コツとしては、吸い込んだ息を全て声に帰るつもりで、一度息を止めてから発声すると分かりやすいです。また腹式呼吸はお腹の筋肉で音の量を調整できるため、より細かな音程調整ができるようになるという効果も望めます。

自分は音痴かも知れないと悩んでいる人の中にも実は音程は取れているのにいい声がだせていないだけという人も多くいます。その場合、この腹式呼吸によって9割型解決してしまうというケースもあります。

脳の問題からくる音痴とはどのようなメカニズムなのか?

音痴はトレーニング次第で改善することが可能です。しかし、現代の医学や科学をもってしても、改善することが難しいといわれている音痴があります。それが、音楽に関する脳に機能障害があることによって引き起こされる音痴です。

では、脳の問題からくる音痴とはいったいどのようなメカニズムで引き起こされるのでしょうか。

脳には音楽中枢と呼ばれている部分があります。まだまだ謎も多い脳のことですが、右利きの人の場合には、左脳に言語を司る言語中枢があり、右脳には芸術などを司る脳があると考えられています。その右脳の中に、音楽に関する音楽中枢もあると考えられているのです。音楽中枢とは、歌を歌う時、音楽を聞く時など音楽をコントロールする時に使われます。音痴の人の中には、この音楽中枢に発育障害や機能障害がある場合があるというわけです。

音楽を歌ったり、聴いたり、それをコントロールする脳そのものの問題ですので、聞いた音楽を正しく脳が認識することも、正しく歌わせることも、脳が正しくコントロールすることができないために音痴になってしまうと考えられます。

脳梗塞などの疾患によって脳に障害を負った場合、例えば言語中枢にダメージが残れば、言葉が一切でなくなる失語状態になってしまうことがあります。失語状態の人は言葉を発することは一切できなくても、歌であれば歌うことができるという人がいます。これは、言語中枢と音楽中枢が左右別々の脳にあるためです。言葉を話したり聞いたりする脳と、音楽を聴いたり歌ったりする脳は別々の脳を使っています。そのため、音楽中枢の機能障害があったとしても、話をしたり聞いたりという日常生活に不自由はありませんので、普通に日常生活を送っていて、脳に発育不全や機能障害があることには気が付かないという人もいます。

脳の音楽中枢にそのような問題が起こるのは、遺伝であるという説もありますが、実際には現在でもはっきりとした理由は分かっていません。

音痴は治ると言ってきたのですが、この脳の音楽中枢の機能障害については、残念ながら今のところ打つ手はないのが現状です。しかし、この分野の研究は続けられていますので、機能障害が起こってしまう原因が突き止められて、治療法が発見される日もいずれ来るものと思っています。

喉が痛くて声量がでない音痴は改善できるでしょうか?

音痴だという人たちに話しを聞いていると、歌を歌うと喉が痛くて声量がでない、声がかすれてしまう、声量不足やかすれで音程がコントロールできない、すぐに咳き込んでしまって上手に歌が歌えないという人たちがいます。これは喉に問題があるためで、自分の喉は歌を歌えない喉だと考えてしまう人もいるようなのですが、多くの場合問題は喉ではなく発声方法にあります。

喉に負担をかけない正しい発声方法は、喉を開くことが大切になります。 喉が開いていない状態で、無理に声を出そうとすると、声帯に負担がかかり喉を痛めてしまう可能性があるからです。しかし、初心者や歌に慣れていない人は、声を出そうとするあまり、喉をしめて声帯に負担がかかるような方法で発声をしがちで、それによって喉に痛みを生じやすいのです。

喉を開いた状態とは、割り箸を使ったトレーニングを紹介していますので、どちらのトレーニング方法を参照していただくと分かりやすいと思います。また、他の方法としては、あくびをする時ののどの状態を思い出してみてください。ボイストレーニングで発声練習をしているとあくびが実際に出てしまう人もいるのですが、あくびをしている常態は、喉が最高に開いている状態です。あくびの状態を思い出しながら喉を開いて発声をすることをこころがけるようにしてください。

喉を開けば発声も綺麗になり、声量も出やすくなります。反対に喉を閉めた状態で無理に発声を続ければ、声が出なくなってしまったり、咽喉周辺に激しい痛みが生じる場合もありますので注意が必要です。

喉の痛みの原因はほとんどが発声方法によるものと述べましたが、喉自体の問題が原因になっている可能性がないわけではありません。声帯結節や咽頭の神経麻痺、最悪の場合には喉頭がんが原因になって喉の痛みや声のかすれを生じている可能性もゼロではありません。

また、声帯に負担をかけ続けることで発症してしまう症状もあります。声帯への刺激や炎症が原因になってできる声帯ポリープが代表的なものです。一時発声を辞めて安静にすれば自然に治ることもありますが、手術で切除しなければ治らないということもあります。腹部に力が入る状態が続くことで、逆流性食道炎の気があった人の症状が悪化するというケースもあるようです。逆流性食道炎では胃から胃酸が逆流してくることから、逆流した胃酸によって喉が焼かれ、炎症を起こしたり、逆流した胃酸を気管に吸い込むことでむせてしまうことがあります。

喉の痛みが原因で上手に歌が歌えない人は、まずは発声がよくないことを疑って改善していけば、音痴も改善する可能性が高いと考えますが、喉の強い痛みや長期間続く声のかすれを感じるようであれば、耳鼻咽喉科を受診することも必要です。

自宅でできる音痴改善トレーニング。割り箸二膳で音痴は治る!!

音痴は治したい、けれどもレッスンに通うようなお金や時間がないという人もいると思います。また、できれば自分一人でこっそり音痴改善のトレーニングをしたいと考えている人もいると思います。そんな人のために、自宅でも簡単にできる有名な音痴改善トレーニング方法をご紹介します。用意していただくのは割っていない割り箸二膳、これだけです。

このトレーニングは、音痴矯正法として非常に有名なものの一つです。ボイストレーニングの第一人者であるある著名な先生が考案したもので、スクールに通わなくても自宅でできるトレーニングとして、音痴の人の間でも大変人気のある方法なのです。テレビや雑誌などでも何度も取り上げられている方法ですので、目にした記憶があるという人も多いかもしれませんね。割り箸なんかで本当に音痴が治るのかと思うかもしれませんが、正しく行なえば、音痴矯正に関してかなり即効性があることが、多くの体験者によって証明されている方法です。

割り箸を使った音痴矯正トレーニングの方法を具体的にご紹介します。

まず、二膳の割り箸を割らないままの状態で用意します。用意した割り箸を縦にし、左右の奥歯で軽く噛みます。その状態で「あー」っと発声をして見ましょう。次に、割り箸を外して、何もない状態で同じように「あー」っと声を出します。割り箸をくわえていない時と、くわえている時では声の発声が違うことが感じられると思います。再び、割り箸を使って「あー」っと声を出し、また割り箸を外して「あー」っと声を出します。これを繰り返して行いましょう。

このトレーニングで、なぜ音痴が改善できるのかというと、それは割り箸をくわえた状態では、のどが開いた状態となるため、のどを開いて発声ができる点にポイントがあります。音痴の人にのどを開いて歌えと言っても、のどを開くという感覚そのものが分からないという人も多いと思うのですが、この方法で発声を繰りかえすことで、のどを開いて発声をすることが身につくのです。

のどを開いて発声をすることを繰り返せば、のどの筋肉をコントロールするトレーニングになり、音程をコントロールする筋肉も鍛えることができます。

上手に歌を歌う方法は、喉を開く、音程を喉の筋肉でコントロールするといっても、素人には分かりにくいことばかりです。それを身近な道具を使って分かりやすく体感できますので、歌を上手に歌うコツもつかみやすいと思います。

割り箸を二膳くわえるというのは、ちょっと恥ずかしい姿になりますが、自宅でできれば恥ずかしさも気にならないと思います。さっそく割り箸を二膳用意して、トレーニングをしてみてください。

「選曲ミス」は音痴の人の最大かつ致命的な特徴です

音痴の人たちに共通する最大かつ致命的な特徴というのがあります。ここまでにも何度か触れてきましたが、音痴の人たちというのは、カラオケ等で歌う歌の選曲が音痴の人にとっては難易度の高い曲を選び勝ちなのです。

難易度の高い曲を選んでしまうのには、二つの理由が考えられます。まずは、音楽に対して未熟であるために、曲の難易度を全く判定できないケースです。自分が好きな歌でも、とても歌うことができない歌というのはあると思うのですが、音痴の人の中には、自分の音域やリズム感などを考慮して歌える歌と歌えない歌を判定できずに、比較的歌が得意な人でもあまり歌わないような歌に果敢に挑んでしまうということがあります。

また、もう一つは、自分が歌が得意でないことを十分に理解しているために、音程の高低があまりなくメリハリの少ない、語りかけるような調子の曲や、テンポがゆっくりだからという理由でバラードを選んでしまうケースです。音域の狭い曲を選ぶことも、リズムやテンポの難易度が低い曲を選ぶことも方向性としては間違ってはいませんが、語りかけるような曲、バラードというのは、粗が目立ちやすい曲でもあります。ある程度テンポがある曲に比べて、テンポやリズムのズレもすぐに分かってしまいますし、表現力がなければ下手をすればまるでお経です。

もう一つのケースとしては、歌が下手なことを隠そうとするあまり、ネタ系の曲に走ってしまうことです。これは、場の空気によってはいい方法となることもありますが、ひたすらシャウトをしたり、セリフを絶叫するようなタイプの曲は、聞いている人にとっては失笑してしまうような場合もありますので、そればかりに頼るのもできれば避けたいところです。

そんなバカなと思うかもしれませんが、このような選曲ミスをしてしまうのは、音痴の人の多くに共通する特徴なのです。

歌の上手い人は、どんな歌を歌っても上手く歌っているように感じる人はいると思いますが、歌の上手な人だって、人前で歌うカラオケで初めて歌う歌を歌う人はほぼいません。みんな一人で練習をしたり、気のいらない友人とのカラオケなどで歌ってみたりと、その歌を自分が歌えるかの判定をし、その上で人前でのカラオケなどのシュチュエーションで歌っているのです。それなのに、ましてや歌のあまり得意でない音痴の人が、歌ったこともない歌を人前でいきなり上手に歌えるはずはありません。これも、勘違いしている音痴の人が多いポイントです。

自分が歌える歌を知り、選曲ミスをしないことも、音痴の人にとっては大切なことです。

音痴の定義は音程が取れないことだけではない。重要なリズムとテンポ

音痴というと、正しい音程で歌を歌うことができない人のことだと思われがちで、また音痴の人自身も音程にばかり気を取られがちですが、音痴の定義とは、音程のとれない人ということではありません。

もちろん、音痴というのは数値などで測れるものではありませんし、明確に定義づけられるものでもありません。ただ、一般的に音痴といった場合には、音程以外にも、リズムがとれない人やテンポを維持できない人というのも、音痴に定義付けられると思っていいと思います。たとえ、音程が合っていたとしても、リズムが全く合っていなかったり、テンポがどんどんずれていく歌は、聞いていてもなんだか落ち着かず不愉快な感じがするものなのです。音程が多少ずれること以上に、リズムやテンポが狂っていることの方が、聞いている上での違和感が強い場合もあります。

音痴を改善しようと思うならば、音程をキープできることと同時に、リズム感やテンポ感も身に着けていかなくてはなりません。

リズム感やテンポ感というのは、子供の頃からどれだけリズムに親しんできたかによって培われるものです。しかし、大人になってからリズム感やテンポ感を磨くことはできないのかというと、そんなことはありません。

リズムやテンポをキープすることが苦手な人は、音楽をヴォーカル中心のメロディとしてしか聞いておらず、曲がリズムやテンポによっても成り立っていることを意識して音楽を聞く習慣がないことが多いため、リズム感やテンポ感を磨くためには、まずはそれらを意識して音楽を聞くことからはじめましょう。

そして、音楽に合わせて、まずはリズムを取ることをしてみてください。自分がメトロノームになったつもりで、音楽に合わせて正確にリズムを刻みながら音楽を聞いて見ましょう。軽く手拍子をとってもいいでしょうし、足でリズムをとってもかまいません。体でリズムをとるのもいいでしょう。

聞きながらリズムが取れるようになったら、今度はカラオケなどで歌いながらリズムを取る練習をします。リズムを取りながら歌を歌うことは、はじめは難しいと感じるかもしれません。しかし、この練習をしていけば、体がリズムに合わせるということと、テンポをキープすることを覚えていきます。

ここまでが難なくこなせるようになったら、裏拍でリズムを取る練習に切り替えたり、テンポに合わせて四分音符を刻むのではなく、八分音符でリズムを刻む練習などもしてみるといいでしょう。意味が分からない人は、四分音符の練習は表拍にのリズムをとる練習、八分音符の練習とは表拍も裏拍もリズムを取る練習と考えてください。難しいと感じる時は、テンポのゆっくりな曲から練習をはじめるといいでしょう。

練習しだいでリズム感やテンポ感はよくなります。諦めずに挑戦しましょう。

音痴改善ソフトを使ったトレーニングは手軽で効果も抜群

音痴の人の悩みの一つとして、音痴を改善するためのトレーニングをしたくても、自分の出している音程やリズムが正しいのかを自分で正確に判定することができないために、トレーニングの効果があがっているのかを実感できないというものがあります。

こんな悩みをお持ちの方でもばっちりトレーニング効果を実感できる方法があります。それは、音痴改善ソフトを使ったトレーニングの方法です。音痴改善ソフトには色々な種類があり、ソフトによって仕様は異なりますが、大まかなイメージとしてはカラオケの採点システムをイメージしてください。

カラオケの採点は、機械にインプットされている楽譜の通りにどれだけ正確に歌が歌えているかを採点しているものです。これが自宅のパソコンでも行えて、より厳密に音やリズムが正しいかを確認しながらトレーニングができます。あるソフトを例にすると、画面に伴奏に合わせて音符が流れてきますので、その画面を見ながら歌を歌います。あなたが歌った歌の音程は上下するラインで表示され、音が高すぎれば音符より上に、低すぎれば下のとラインが上下して表示されます。はじめのうちはそのラインを見ながらただしい音程に声を調節する練習ができるというものです。歌で練習する他にも、ソフトが出す音を聞いて、その通りにまねをして耳をきたえるモードがあったり、音痴の人に不足しているのうっ力を磨くことができます。

ソフトを使って練習するメリットは、誰にも知られることなくトレーニングができる点や、色々な設備がなくても、パソコンとソフトと、パソコンに音声が入力できるマイクさえあればすぐに始められる点です。

最近はパソコンに音声入力用のマイクが内臓されている場合もありますし、音声チャット用のマイクも格安で販売されていますので、手軽にはじめられます。ソフトに関しては、販売されているものもあれば、ダウンロードするだけで使えるフリーソフトもあります。

ゲーム感覚で楽しめるような作りになっているものもありますので、楽しんで音痴改善トレーニングができるのもメリットだと思います。

音程やリズムという目に見えないものを目に見える形で表示して、それに合わせるトレーニングをするということは、音痴の人にとっては分かりやすい方法ですし、何をどのように意識すればいいのかということに気が付くきっかけにもなります。手軽で効果の高いトレーニングといっていいと思います。

「音痴改善ソフト」「音痴矯正ソフト」などのワードで検索すれば、この手のソフトに関する情報は色々ヒットしますので、自分にあいそうなソフトを選んで是非試してみてください。

もっと詳しく知りたい音痴の種類。歌を歌うとはどういうことか

耳や脳など、生理的機能に問題ある場合については、別の問題として、俗に音痴と言われる人のタイプには、聞くことに問題のあるタイプと、発声することに問題のあるタイプがあることを、音痴を確認する方法の説明の際にご紹介しました。この音痴の種類については、音痴の方の中でも関心が高いようですので、音痴の種類について、もう少し詳しくご説明してみたいと思います。

まず、音痴の種類を見ていく前に、歌を歌うとはどういうことなのかを細かく見ていきます。

なんとなく歌っている歌ですが、人は歌を歌うときにはまず、これから歌おうとする音を頭の中で定めるところからはじめています。これは、聞いた事のある音楽や音を、これから歌として発声するために頭の中で準備をしている段階です。次に、頭の中で定めた音を実際に声に出して発声します。最後は発生した音が、頭の中で定めた音にあっているかどうかを判断し、必要に応じて調節します。

こんなことを考えながらいちいち歌を歌っている人はいないでしょうか、歌を歌うという行為を分解してみてくと、このような段階を経て歌は歌となっているわけです。

音痴の人は、このどこかの段階に問題があります。聞くことに問題がある音痴と称した人は、言い換えれば音を正しく認定できない音痴です。音楽や音を聞き、それを歌おうとした時に、そもそも音を正しく認識できていないために、頭の中に正しい音を準備することができないのです。頭で正しい音を準備できなければ、正しい音を発声もできません。さらに、音を正しく認識できませんので、頭の中で定めた音に発声した音があっているかも分からないという常態になってしまうのです。ピアノで一つの音を出し、その音に合わせて発声をしようとするような時に、何回挑戦してもなかなか音が合わないような人は、この聞くことに問題がある可能性がある音痴のタイプです。

もう一つ、発声に問題のある音痴は、音を正しく再現できない音痴ともいえます。音は正しく聞き取っており、頭の中に正しい音を準備できているにも関わらず、頭の中に準備した音を声に出して再現できずに調子が外れてしまいます。音の認識には問題がありませんので、自分が出した音が頭の中で準備した音を違っていることを認識はできるのですが、なかなか一度で正しい音を発声することが難しいようです。コントロールの悪いピッチャーのようなもので、投げるべき場所は分かっているのにボールを連発してしまうような状態です。ピアノの音に合わせて発声する場合、何度も挑戦していけば、的中率は低いながらも合わせることができるという人は、発生の問題のある音痴です。

もちろん両方の音痴に該当してしまっている複合型音痴の人もいます。歌を歌うとき、どの時点でつまずいてしまっているのかを分析してみましょう。自分がどの種類の音痴かを把握して、足りないものを補強すれば、音痴は改善していけるのです。